2006年 11月 28日
翌日 シュレールのカーヴに遊びに行くとジェネリックのシルバネールのコルクカバーとエチケットを貼る作業をしていたのでマダムとお手伝いしました。 ドメーヌ ジェラール・シュレールは良く、ワインの質と味に置いてとても賛否が分かれるかと思います。 私が感じた事は、リリース後直ぐにテイスティングされたり飲まれた感想ではあまりにクリーンな味の為、物足りないと感じる方や飲みやすいとグイグイ飲めてしまう方に分かれるからだと思いました。アルザスワインの立場上、早飲みのイメージがあるため仕方ないかも知れませんが、シュレール曰く「ここのワインは10年後から飲み頃だ」そうです。中にはこの薄いイメージで10年も持つのか?と言う疑問が大きい方もいると思いますが、私の応えはoui,bian sur! まだ日本に入荷していないビンテージや2004年の一部はとてもクリアでミネラルの存在が豊富です、しかし2003年以前からがらっと違う印象がでていました。 と言う事は最低でも3~4年経ってから飲んで評価をするべきワインと感じました。 自然をリスペクトし葡萄樹の持つ力を100%引き出して作られたワインは、除草剤や殺虫剤で甘やかされて育った葡萄には無いパワーがあります。そのパワーが発揮されるのは何と3~4年後になって見え始めると言う事です。抜栓後の持久力を見れば隠れた生命力は一目瞭然では無いでしょうか? カーヴの試飲用に抜栓されているワインは1週間以上経ったものが平然と並んでいます。(当然、密封道具等ありません) しかし味はまだまだ、健全そのもので今から香りが開いて来るといった力強さを感じ取れました。彼のワインに対する思いは一つ、ワインはマネージメントでは無く、御自身の人生その物といった感じの考えで真面目に畑に向かい、新しい技法や薬、道具に頼らない生産を頑なに守っている。 彼のワインの価格は、同じクラスの他の生産者のコマーシャリングされたワインや、流行によって経費がかかるワインの半分の価格で買えると断言しても良い。 ワインの値上げをしたくないから、今でも機械類は古い物ばかりエチケットやビンテージを貼る機械も古く、数10本張ると徐々に斜めになってくる。 機械や人手を入れると必然的に経費が増え、生産量も無理やり増やしワインの価格も上げないといけなくなるから・・・彼らのような生産者こそ本当に報われ賞賛に値する風潮が早く日本にも来て欲しい。 大国的な考えの大量生産や近代主義のみでは価格競争や物が溢れてしまい全て生産者にしわ寄せが来てしまう。昔ながらの真っ当な生産方法が馬鹿を見る社会はいつまで続くのでしょうか・・・・
by fumi-sama
| 2006-11-28 09:56
| Mon journal 私の私的日記
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