2007年 01月 06日
プルミエクリュでは鳩料理、仔羊、鴨等の肉質がしっかりしたお肉を選択されたお客様にはライヨールのフォークとナイフで食して頂いております。 今回はこのナイフについてですが、一般的にはラギオールやラギョール、ライヨール等の数種類の呼び名で呼ばれています。 全て間違っていませんが確実に言える事は、メーカーの違いや本当にライヨール村で作られたかの違いになります。一般的にラギオールとはライヨール村の名前を名乗れない為ライヨール村の製品に似せた名前です。 ちなみに良く聞く、「シャトー・ラギオール」とはSPICと言う会社が造る商品名です、所謂ブランド名。恐らくラギオールのライセンスを持った会社でも一番メジャーな会社だと思います。 ライヨールとはフランスのオーヴェルニュ地方の村の名前で1400年ごろ刃物の生産で栄えた村です。過疎化が進んだ村の人が村から出て行く人間に健康や発展を望んで折りたたみ式のナイフをお守りとして持たせたのが始まりです。ミツバチのマークがあるのはその意味や、昔ナポレオンに仕えたライヨール出身の騎士が皇帝に認められその剣にミツバチを刻印する事を認められた経緯があります。(ミツバチは幸運や幸せを運ぶとされています、又ミツバチはライヨール村を表すマークでもある為、あらゆるメーカーに付いています) 現在日本で有名なナイフである事には違いありませんが、あまり知られていませんがこのライヨールやラギオールと言う名前で販売されるソムリエナイフにも色々なメーカーが存在する事も確かです。(おそらく10数社あると思います) ラギヨールやラギョールと言う呼び名で通っている物は本当は商品名ではなく、ライセンス名です。メーカーがお金を支払ってライヨール地方のナイフと謳って販売しているにすぎません、製造はライヨール近郊か全く違う地方で作っています。現在本当にライヨール村で生産されているライヨール村製のナイフは2社しかありません。この内の1社がこの水牛の刻印がされているアン・オブラックと言う種類になります。 ナイフの背にはライヨール村の誰が作ったかが判る模様まで入ります(他社の物はまちまち)また、柄の部分には点で十字架が付きます。 簡単に言ってライヨールはナイフの発祥で作りはきっちりと全てハンドメイドです。ラギオールはソムリエナイフをライヨールより先に作り、有名になっていますがその殆んどがマシーンメイド。(大量生産商品)として分けられます。 当店では、鳩、鴨、仔羊等のお肉料理の時にのみ使用して頂くようにしておりますが、ナイフは御家庭の包丁並みに切れます。ナイフを持つ際、お皿に置く際には注意を御願いします。 床に落とすとナイフは床にささるか、水牛の角で出来た柄の部分が破損します。お気を付け下さいませ。
by fumi-sama
| 2007-01-06 09:02
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