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2007年 12月 06日

domaine Gérard Schueller ドメーヌ:ジェラール・シュレール9

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シュレールのワインをストラスブールに持って帰る時に、「箱に余裕があるからワインを安定させる為に1本入れとくよ」と言って、現行のワインを入れておいてくれました。ワインが揺れて割れないように空いているスペースをワインで固定する・・・贅沢。。
後日、ストラスブールの部屋で飲みました。PG de Table 04 (ピノ・グリの2004年です)
彼のワインは官能検査等で度々問題視されAOCを名乗れないで(産地を呼称する為に検査があります)品種もビンテージも記載し販売出来ない事が毎度の事のようにあります・・・逆を言うとそんなビンテージに限ってあまりに突出し過ぎている証拠でもあります。
ですのでテーブルワインと言う安価で粗悪なイメージがあるカテゴリーでしかリリースできなくなります。しかし今では産地と品種に拘る為や、申請の為に熟成を早めたりしないといけないので、美味しいワインを作る為にそれらに囚われたく無いと思う生産者も多く、AOCを取得しない生産者も増えています。
ワイン浸けの日々でしたので何日間かけて飲んだか忘れてしまいましたが・・、少なくとも4~5日かけてゆっくり飲んだと思います。(勿論コルクを挿しただけでの保存です)
良い作りから来るピノグリの高貴な香りと奥行きがどんどん膨らみ、とても満足できる1本でした。お店でも出したいと思い、帰国後直ぐに仕入れました。今の美味しい状態を提供したいのと数年後の更なる成長を楽しみたいので。。
彼らは上級のリースリングやピノグリの濃い過ぎる独特な嫌な香り(石油やプラッチック系統)は葡萄の栽培段階で要らない物を不要に足したワインに良く現れると言います。勿論ケミカルな香りは多少ありますが純粋な香りはもっと自然で素晴らしいバランスを体現しているとの事です。
このワインも早くからしてそれらの高貴な香りとピュアで自然な香りとのバランスが素晴らしいです。こんな芸術的なワインが現地では1000円程で飲めるなんて・・・それらが20年程かけてドンドン美味しく熟成していくなんて・・・・と本当に羨ましい限りです。(日本に来る頃には輸送料や税金、関税等により1本あたりプラス2000~3000円前後程度のコストが必ず掛かってきます。ワインにとって良い状態で輸入する為には当然必要な経費であって、誠意ある生産者と優秀な会社による輸送経費ですので、、それらを含めて現地となんら変わらぬ味で美味しく飲める事への感謝の価格だと思います。)

by fumi-sama | 2007-12-06 07:23 | Vin ワインの事


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